住宅メーカーの選定

 住宅メーカーの選定について、私なりの意見を述べますが、少しだけ参考にして頂ければ幸いと存じます。
まず、構法の選択からご説明いたします。住宅には大きく分けて4種類の構法(鉄骨系プレハブ住宅、2×4木質パネル住宅、 軸組在来木造住宅、PC・RCコンクリート住宅)があります。それぞれの特徴から、お好みの構法を選択すると、 メーカー選定の一つの手段として役立てられると思います。

【鉄骨系プレハブ住宅】
 鉄骨系住宅の長所は、職人の腕の差があまり出ない事です。鉄骨プレハブの鉄骨材の精度は非常に良く、直角・水平等が 出しやすいので、鉄骨の構造体が出来上がると、内部の間仕切り壁の位置を決めて、床に垂直に固定すれば構造体が完成します。 基本の躯体の精度が良い為、後工程も精度良く造りこむことが出来る住宅です。また、構造体が鉄骨の為、接着剤等の使用が 比較的少なく、シックハウス症候群対策には向いている住宅です。但し、精度の良い部品を工場にて生産している為、 部品点数の削減及び、部品の共通化等により、外観の自由度に関しては、かなりの制限がある為、デザインを自由に造り込めない 所があります。

【2×4木質パネル住宅】
 2×4木質パネル住宅は、2インチ×4インチに加工された木材と構造用合板を組み合わせた壁を造る建築構法を用いています。 この建築構法であれば、後から自分好みの形に切ることが出来るので、外観の自由度はかなり高くなり、おしゃれなデザインの 住宅を造る事が出来ます。但し、構造上の制約があることは考慮しなければなりません。風等の建物に掛かる荷重は、 上から下へ流さなければならないので、2階の壁面に掛かった荷重を、その真下にある1階の壁面に伝えることで、上下の耐力壁線を 合わせる必要があります。1階の外壁と間仕切壁と2階の外壁と間仕切壁は、直列に配置される場合が多く、間取りの自由度は 制限を受けやすいです。

【軸組在来木造住宅】
 在来木造の良さは、やはり木の温もりと香りが一番と言えます。構法的には、柱により荷重をかける筋交いにより、横方向の力に 対応する考え方の為、間取りや外観デザインをかなり自由に決めることが出来ます。上下の耐力壁線が無い代わりに、木材の 接合部分に金物を使うので接合強度が強く、地震に対する他の構法との差は殆どありません。但し、今造られている住宅は、 4LDKの間取りで和室は一部屋だけというものが多く、せっかくの軸組の良さをあまり活かせていない場合もあります。 また、木材の材料の等級による価格差が非常に大きく、職人の腕の差によって大きく左右する住宅でもあります。

【コンクリート住宅】
 コンクリート住宅は、遮音性、耐火性、断熱性に優れた住宅で、都市型住宅とも言われています。前もって造られた コンクリート(PC)板を使って施工するタイプと現場にてコンクリートを打設する(RC)構法の二種類があり、前者は 外観デザインに多少制約があり、後者は前者と比べて外観等のデザインの自由度が高まります。また、屋上利用も出来る為、 土地の有効利用を重視される方にはお勧めです。但し、両方とも建物自体の重さによる、基礎補強工事が必要になります。

 メーカー選択は非常に重要であり、同じ間取りでも、構法により見積金額に大きく差が出る場合があります。また、 見積内容の見せ方による金額差もあるので、坪単価よりも見積項目で比較をする方が、正確な金額を把握できます。 また金額以外の比較も大切な要素です。営業マンの信頼性、設計マンの有能さ、会社の信頼性、アフターサービスの良さ、  保証内容等も比較検討の際に含むと良い選択に繋がると思います。
上記の会社の信頼性を判断する為には、会社の規模ではなく、顧客を大切にしている会社かどうかを調べる必要があります。 営業マンは、お客様の道先案内人になっているのか、設計マンは、顧客の要望や敷地条件に対してベストな提案をしているのか、 自社でアフターサービスをしているのか、保証はどこがしているのかを調べ、最高のパートナーとなる会社を見つけてください。

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